人間愛を描いた最高傑作!
NHKドラマでも放送された
山崎豊子さんの 大地の子 を読みました。

中国残留孤児である主人公 陸一心(ルーイーシン)とその家族達の
壮絶な半生を描いたヒューマンドラマ。

わずか7歳という若さで母親と死に別れ、
幼い妹とは離ればなれに、
そして日本人であるがゆえの過酷な生活・・・

養父母との出会い・・・
妹を想う強い気持ち・・・
最愛の妻との出会い・・・

陸一心は過酷な労改(ラオガイ)での生活を
家族達の愛に助けられ、乗り越えていく。

そしてついに、実父と出会う・・・

辛い現実に目を背けず、
家族たちを誰よりも深く愛し、どんな逆境にも負けず、
自分の信念を貫き通していく
そんな陸一心の生き方に、本当に心打たれる。

北京での養父との再会・・・
妹との再会・・・

最後に長江の船旅で、実父にむけた言葉・・・

中国残留孤児であることが
逆に彼を強くし、人の”痛み”が分かる心優しい人間に育てていく

純粋に「人間の絆って本当にすばらしいなあ」と、思えます。


今まで中国残留孤児という言葉はよく耳にし、
ある程度どんな人たちなのかは理解していた。

何故、戦後これだけの年月が経っているのにもかかわらず、
あれだけ騒がれて、メディアでも取り上げ続けているのか
正直、理解できない部分があった。

NHKなんて、いまだにたまに特集組んで放送しています。

しかし、この作品を読んで
その考えは完全に間違いであることに気づかされました。

我々はこの中国残留孤児という戦争犠牲者の存在を
決して忘れてはならない。
決してこの事実を風化させてはならないのです。

山崎豊子さんは、この作品の印税を全て、
中国残留孤児の活動に寄付しているそうです。

ここからも作者の熱い想いが感じますよね。
おススメです!
「沈まぬ太陽」以来の6つ星!!

自己評価 ★★★★★★
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【 2007/03/22 22:36 】

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